Home研修プログラム呼吸器外科

【呼吸器外科】

指導体制

指導医(7年目以上)/2名
専門医/2名

認定

@ 日本胸部外科学会教育施設
A 日本呼吸器外科学会基幹施設
B 呼吸器外科交換実地修練研修施設

研修期間

自由選択科にて1ヶ月〜11ヶ月

研修内容及び方法
指導医の下に担当医チームの一員として、呼吸器外科入院患者の診断、治療のすべてに参加する。

休日を除く毎朝7:30からの回診に参加し、当日の個々の患者の診療計画、当日の医師チームの行動計画を確認する。

術前症例検討会に参加し、診断、治療方法、手術術式、周術期管理方法などを検討し、一般胸部外科手術の基本について理解する。(クルズスを行う)

呼吸器疾患検討会に参加し、呼吸器内科、放射線科など他科の診療情報を共有する。

気管支鏡検査に参加し指導を受け、指導医の下に術後喀痰除去を実際に行う。

原則として全手術に参加し、胸部の生体解剖を理解する。

開胸法、閉胸法、胸腔ドレナージ法、気管切開法など、一般外科の中の一般胸部外科手術の基本手技を修得する。

内視鏡外科手術(胸腔鏡手術)の経験を多く積む。

ICU・一般病棟で綿密な術後管理を指導医とともに行い、心肺危機に対する患者管理法を修得する。

指導医が行う患者へのインフォームドコンセントの場に同席し、コミュニケーションの重要性を認識する。

各種研究会や学会に参加、関連重要論文を読み、最新医療を学ぶ。

3ヶ月以上の選択者には希望により臨床研究のテーマが与えられる。
研修到達目標
医師としての社会人の自覚、チームの一員としての責任の自覚ができる。

担当医チームの一員として、良好な患者医師関係を築き上げることができる。

指導医の下に診療内容をカルテに自由的確に記載できる。

術前検査を計画し、結果を理解し、プレゼンテーションができる。

術前の画像診断を理解し、手術適応を判断でき、術式選択ができる。

周術期管理方法を理解し、呼吸器疾患の管理、呼吸器合併症に対する治療が実践できる。

一次救命処置のA(airway)・B(breathing)・C(circulation)のうち、A・Bを完璧に修得できる。

術前の胸部画像診断と術中の生体解剖で、胸部解剖が完全に修得できる。

一般外科処置、胸腔ドレーンの挿入・管理ができる。

一般胸部外科手術の基本を学び、基本手技としての開胸、閉胸、胸腔ドレナージ、気管切開、気管支鏡ができる。

胸腔鏡手術のABCを学び、内視鏡外科手術の基本が修練できる。

症例報告を発表することができる。
研修スケジュール
  午前 午後
病棟回診・手術・クルズス 手術・呼吸器合同
カンファレンス(1回/月)
病棟回診・手術 手術
抄読会・症例検討会
病棟回診
手術・クルズス
病棟回診・(外来) (手術)・術前症例検討会
症例検討会
病棟回診・(外来)
病棟・研究
病棟回診(外来) 病棟・研究
1人の研修医が1ヶ月間に経験できる症例の概数
症例名 症例数
肺悪性腫瘍手術 5〜10例
自然気胸・難治性肺瘻手術 1〜2例
肺・胸壁良性腫瘍手術 1〜2例
膿胸・感染症手術 1〜2例
その他 1〜2例
指導医責任者

宮 元 秀 昭
 

【専門医・指導医・認定医】
●外科専門医
●呼吸器外科専門医
●日本呼吸器内視鏡学会認定 気管支鏡専門医
●日本外科学会指導医
●日本胸部外科学会指導医
●日本呼吸器外科学会指導医
●日本呼吸器内視鏡学会認定気管支鏡指導医
●医師臨床研修指導医
●肺がんCT検診認定医
●ICD(infection controldoctor)
●緩和ケア基本教育指導医
【専門分野】
●外科療法
●肺癌拡大手術
●胸腔鏡手術
●感染対策
●緩和ケア医療
●胸部画像・内視鏡診断
●女性呼吸器疾患
【得意手術】
●胸骨正中切開両側縦隔郭清〜頸部郭清
●胸膜肺全摘術
●パンコースト腫瘍手術
●慢性膿胸手術
●胸腔鏡手術

メッセージ

手が動く医者になろう! いざというときにもっとも頼りになる医師は一般外科の素養を身につけたものであろう。さらに救急医療の基本であるA(Airway)B(Breathing)CのうちABを完璧に学ぶことは必須である。したがってこの一般外科の基本を腹部外科である消化器外科ではなく、胸部外科で身につけることは患者の命を救える医師への近道である。
呼吸器外科では実際に命を救える医師を第1の目標とする。高度の先進医療を対象としているので研修は厳しいが、満足度は非常に高い。いくら忙しいといっても恋もし、結婚もし、子供も産まれている。生活に困ることはない。充実した毎日を過ごしている。われわれは患者や家族と同じようにチームを大事にしている。For the patient. For the family. For the team. である。
日曜祭日を除く毎朝7:30からの回診で、1日のスタートを切る。術前評価、手術、術後管理の毎日で、気がつくとすでに1週間が終わっている。知らず知らずのうちに一般外科医としての基本的な素養が身についている。ここで得たものはすべて将来いかなる診療科へ進んでも役に立つものである。やる気に燃える君たちをわれわれ呼吸器外科軍団が待っている!

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