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【神経内科】

指導体制

指導医(7年目以上)/5名
専門医/5名

認定

@ 日本神経学会認定教育施設
A 日本脳卒中学会認定研修教育病院
B 日本内科学会教育関連病院
C 日本認知症学会認定施設
D 日本老年医学会認定施設

研修期間

必修科目内科研修として3ヶ月
自由選択科にて1ヶ月〜11ヶ月

研修内容及び方法
医学における脳神経領域のめまぐるしい発展に伴い、治療可能な神経疾患が増えつつある。それに伴い神経疾患の専門医(神経内科専門医)の需要は急速に増大しつつあるが、現状では神経内科専門医は全国的に少なく、専門医の養成は急務である。またこれらの疾患について一般医家も一定の診療知識と技術を身につけ、専門医への適切かつ迅速なコンサルテーションが重要になってきている。

当科では初期研修医は、指導医の下に患者の担当医となり、面接や病歴の聴取方法やの基本的診察法を学び、神経疾患の診断と治療に必要な知識と技能を修得する。

方法は神経内科に入院する担当患者を5名から10名程度を受け持ち、指導医と相談しながら診断や病態の把握に必要な検査の指示を電子カルテ上で実施し、また点滴注射・内服薬の指示、リハビリテーションの指示を実施していく。主に脳血管障害などの急性期疾患を治療することが多く、救急外来での診療やICUでの超急性期の管理も研修する。また神経変性疾患の治療や診断の困難な症例の精査も対象とし、週に2回のカンファレンスと総回診、リハビリ回診を通じて神経疾患の理解を深めていく。また神経疾患はADLに支障を来す後遺症を残すことが多く、急性期治療のみで完結しないことが多い。従って患者背景を考慮しながら、急性期治療後の回復期リハビリテーションや療養型病院、介護保険型施設への入所準備など後方連携をメディカルソーシャルワーカーとともに進めることも研修する。

外来では名誉教授のもとで紹介患者の予診を行い、診断の困難な神経疾患を診療したり、頭痛・めまい・認知症など一般内科外来でよく遭遇する疾患について研修する。

研修中1-2回、全体のカンファレンスで症例の発表を行い、その中でリポータブルなケースでは学会への発表、論文の投稿を行うことにしている。
研修到達目標
患者やその家族に敬意を払い、個人情報保護や健康を守るための基本的な患者の権利を尊重した診療が実践できるようになること。

基本的な病歴の聴取および、内科的診察・手技ができ、そこから考えられる疾患を挙げ、鑑別のための必要な検査を選択し、適切に診断を行なえること。そしてエビデンスに基づいた治療を適切なタイミングでおこなえること。

救急疾患への対応と救急救命のABCを迅速に行えること。特に神経救急疾患における、意識障害や運動麻痺などについての適切なマネジメントや処置ができるようになること。

必要に応じて、専門医への適切なコンサルテーションや協力ができること

治療を受ける患者や家族への適切なコミュニケーションと十分な病状説明の上、治療方針についての同意が得られるようにすること。

チーム医療の原則を遵守して、看護師、技師などのパラメディカルスタッフと協調として、診療を行えること。

保険診療を十分に理解し、過剰診療を慎むこと。また医療関係の法規を学び、法令を遵守して適切な検査や治療を選択できるようになること。

医療事故を起こさないように、必要に応じ上級医への報告・連絡・相談を行えるようになること。
研修スケジュール
  午前 午後
朝カンファレンス
朝礼
病棟・外来診療
病棟・外来診療
リハビリ回診
病棟・外来診療
病棟総回診
在宅医療・Botox外来
抄読会・症例検討会
病棟・外来診療
脳卒中カンファレンス
病棟診療
病棟・外来診療 病棟・外来診療
症例検討会
病棟・外来診療
病棟・外来診療
病棟・外来診療 病棟・外来診療
1人の研修医が1ヶ月間に経験できる症例の概数
症例名 症例数
脳血管障害(アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓、BAD、脳出血) 15例
神経免疫性疾患(多発性硬化症、Guillain-Barre症候群、CIDP、重症筋無力症、筋疾患) 2-3例
脊髄疾患(頚椎症、硬膜動静脈奇形、脊髄炎、脊髄梗塞) 2-3例
パーキンソン病及び関連疾患 3例
神経変性疾患(脊髄小脳変性症・多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症) 2-3例
神経感染症(髄膜炎・脳炎) 1-2例
全身疾患に伴う神経障害 3-4例
てんかん 5例
指導医責任者

山 本 悌 司
 

【専門医・指導医・認定医】
福島県立医科大学名誉教授
●日本神経学会認定 神経内科専門医・指導医
●日本脳卒中学会専門医
●日本頭痛学会専門医
●日本内科学会指導医
●日本内科学会総合内科専門医

 

久 保 仁
 

【専門医・指導医・認定医】
●日本神経学会認定神経内科専門医・指導医
●日本内科学会認定内科医

 

金子知香子
 

【専門医・指導医・認定医】
●日本神経学会認定神経内科専門医
●日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
●日本内科学会認定内科医

 
藤原一男
 

【専門医・指導医・認定医】
●日本神経学会認定神経内科専門医・指導医
●日本内科学会認定内科医・指導医

 
 
土屋真理夫
 

【専門医・指導医・認定医】
●日本神経学会認定神経内科専門医
●日本内科学会認定内科医

 
メッセージ

神経内科は一見マニアックで難しそうな印象があるかもしれませんが、実は脳血管障害や頭痛・めまい・認知症などとても身近な疾患が多く、治療やケアのしやすい分野です。また神経症状は患者さんにとって日常生活動作に直結しており、これを改善させることにより、患者さんや家族の喜びはとても得やすく、医師としてのやりがいを感じることのできる診療科です。当院神経内科では福島県内はもとより、他県や東京方面からも患者さんが多く来院され、何でも診れる医師(神経内科医)が必要とされています。是非一緒に当科で診療しませんか?

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