後期研修医募集について

【外科】

指導体制

指導医(7年目以上)/8名
専門医/7名

認定

@ 日本外科学会外科専門医制度修練施設
A 日本消化器外科学会専門医修練施設

概要
後期研修では、悪性疾患、良性疾患、外傷など外科全般をバランスよく研修し、外科専門医となるための幅広い外科的知識や診療技術を身につけ、現代社会に通用する臨床医の育成を目標としています。当院外科では消化管、肝胆膵、乳腺内分泌などの悪性疾患およびヘルニアなどの良性疾患、外傷を主体に診療を行っており、特に消化器疾患の患者については、内科と毎週カンファランスを行い緊密な連携のもとに診断から治療まで、一貫した診療体制をとっています。当科の平成20年度の手術件数は956件に及び、本年はさらに増加傾向にあり、外科医一人当たりの年間手術数は100例を超えています。低侵襲の腹腔鏡補助下手術も、胆石症、大腸癌、虫垂炎手術などに積極的に導入しています。
救急疾患については2次救急指定施設であることから年間約4500台の救急車搬送があり、あらゆる外科的救急疾患に対して十分対応できる体制をとっています。外科救急の実際の症例を体験することによって、診断から治療までの一連の流れを習得することができます。このように豊富な手術症例を通して確実な手術手技の習得を目指しています。 当科は基本的に外科単一プログラムですが、外科専門医取得に必要な症例を経験するため、当院の心臓血管外科、呼吸器外科、耳鼻咽喉科、形成外科などと連携して短期間研修できるようになっています。この専門医は消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科および小児外科などの関連外科(サブスペシャルティ)専門医を取得する際に必要な基盤となる共通の資格です。

具体的には350例以上の手術手技を経験(うち120例以上は術者としての経験が必要)する必要が出てきます。実際に下記領域の手術を経験する必要があります。括弧内は手術手技の最低症例数を示しています。

 
@消化管および腹部内臓(50例)
A乳腺(10例)
B呼吸器(10例)
C心臓・大血管(10例)
D末梢血管(頭蓋内血管を除く)(10例)
E頭頸部・体表・内分泌外科(皮膚,柔部組織,顔面,唾液腺,甲状腺,上皮小体,性腺,副腎など)(10例)
F小児外科(10例)
G外傷(多発外傷を含む)(10例)
H上記@〜Gの各分野における内視鏡手術(腹腔鏡・胸腔鏡を含む)(10例)

これらの症例を院内研修で経験することができます。
また、消化器悪性腫瘍に関する外科診断学や病態生理について精通し、PETなどの高性能の画像診断器機を駆使し、それに基づく適切な治療方針を決定する能力を習得していきます。
その他、癌に対し、化学療法、放射線療法、陽子線治療、免疫療法、温熱療法などを有機的に結びつけて治療しています。さらに癌のチーム医療(毎週1回のコメディカルとのカンファランスの実施)、緩和医療(緩和ケアチーム)、地域医療にも積極的に取り組んでおり、チームのメンバーとして患者さんに関わっていきます。
また、学会、研究会などの学術活動へも積極的に参加し、最新の知識の獲得と情報発信を行っています。

研修計画
術者としてマスターすべき手術

初期(2年)
虫垂炎:虫垂切除およびドレナージ
鼠径ヘルニア:ヘルニア修復術(クーゲルパッチ法など)
痔核、痔瘻:痔核根治(Milligan-Morgan法)痔瘻根治(Lay-open法)
乳癌:乳房切除(乳房温存療法を含む)
後期(3年)
胆石症:開腹および腹腔鏡下胆嚢摘出術
胃癌:幽門側胃切除および胃全摘の一部(研修医の技能を判断してから)
大腸癌:結腸切除(腹腔鏡下結腸切除の一部)
直腸癌:高位前方切除および低位前方切除、直腸切断術の一部
助手として経験すべき手術(研修医の技術を判断してから)

肝癌:肝葉切除
膵癌:膵頭十二指腸切除術
食道癌:開胸、開腹および頚部操作を含む食道癌根治術
外科疾患における診断・患者管理

特に手術適応を念頭においた診断学を重視。
理学所見、血液生化学所見、また特に画像診断(内視鏡、X線、超音波、CT、MRI、PET所見)を総合的に判断し手術の適応、方法を自分で考える力を養う。当院の画像診断機器は全国的にみても高性能であり、診断能力を身に付けるためにはすこぶる有用と思われる。
外科救急医療

救急疾患における外科治療の実際を取得する。年間約4500台の救急車搬入があり、外科救急患者を多数経験できる。短期間に患者の状態を把握し、診断・治療にいたる技術を習得することが可能である。しかし外科救急では知識と技術が実践のなかで瞬時に遂行されなければならず、ある程度マスターするには卒後7年以上の期間が必要と考えられる。
取得できる資格
外科学会専門医

消化器外科専門医

がん治療認定医(マンモグラフィー読影認定医なども取得可能)

希望があれば学位も取得可能

平成21年度実績
症 例 名 症 例 数
食道悪性腫瘍手術 7例
胃癌 125例
大腸癌 149例
 ●腹腔鏡下手術 23例
肝切除術 16例
膵頭十二指腸切除術 23例
胆石 102例
 ●腹腔鏡下 52例
急性虫垂炎 60例
鼠径ヘルニア 129例
乳癌 38例

総合南東北病院 研修医募集専用サイト

〒963-8563 福島県郡山市八山田7丁目115

TEL:024-934-5322/FAX:024-934-3165

Copyright Southern TOHOKU Research Institute for Neuroscience. All rights Reserved.