【大学教育に足りないもの】

って何だと思う?

我々にできることとの違いは?
「症例数の違い?・・・すか?」
症例数だけではないよ。
大学の優位性を探すのは難しくないのは君にもわかるだろう。
しかし、僕は大学で足りないものもあると思う。
医師としての「こころ」「心構え」を教えること。
なぜなら、これは学問ではないからさ。大学では学問を教える。
でも倫理観や医師としてあるべき姿を教えることもとても大切だと思うんだ。
いままではそれは教えられるものではなく、自分で研鑽するしかなかった。
でもすべての医師が自分ひとりで標準的な医師としての姿勢を身につけられるかどうか?

「無理っす」
そのため口、どうにかなんないかな。
まあいいや。
でも「こころ」を伝えることは立派な教育だと僕は思っている。
だからこそ、こうやって君たちの教育に時間をかけて伝えているのさ。
僕がしているこのような教育は誰からも評価されるわけでもないし、それで報酬が上がるわけでもない。
ある意味Volunteerだよ。研修病院としてのDutyだよね。
それでも僕は君らに伝えなくてはならないんだ。
西野childrenになりなさいというつもりはないよ。
一期一会。
僕に出逢ったからには、君らにいい医師として成長してほしいから。
でも、教育や指導というのは、そのひとの成長の履歴が一時関数の右上がりを縁の下から支えることではなくて、それを二次関数や指数関数にしてゆくことだと思うんだ。我々指導医の役割は、そのTrigerになれるかどうかということだと思う。
大学には大学のよさがあり、民間病院には個性があって、研修医はその良さを理解して研修病院を選んでくれればいいと思う。

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