人が学ぶのは成功体験よりも失敗体験の方が多いという。
ある意味で正しいと思う。
自分も多くの紆余曲折を経て、今の自分があると思う。
指導医の先輩から、尻を叩かれて、反省して成長してきたと思う。
もちろん成功体験は必要だ。その方がいいに決まっている。
でも、もしかしたらそれは偶然のbeginner’s luckyかもしれない。
再現性がないまぐれかもしれない。
ひとは失敗すると、精神的に落ち込むことはあるけれど、反省ができる。
どうしてそうなったのか、次はそうならないようにしようと考えることができる。
人は失敗なしに成長することはできない。
我々指導医は、患者さんにも研修医にも不利益にならないように配慮しながら、経験を生かしながら、最小限の失敗をばねに君たちを成長させることが使命なのさ。