【金太郎飴】

最近の研修医を見ているとあまりmotivationが高くないように思う。

自分ではどう思う?
「・・・と言われていも」
礼儀よく、返事が良いのだけれど、spoon feedingに慣れた一見優等生のような研修医が多いような気がするのは僕だけかな?ある意味金太郎飴のような気がしてならない。
僕の研修医の頃はもう少しHungryだったけどな。
君らが何年かして、「あなたの状態はガイドラインでいうとここに相当するので、5年後の合併症の発症率はX%、それを予防するためには、三つの治療のうちあなたにはこれが妥当かと思われます。」
誰が診察しても同じような治療はできるようになってほしいけど、話の内容まで同じで杓子定規じゃあねぇ。
やはり個性というものは大事に育てていってほしいよね。自分の持ち味を生かしながら成長していってほしい。

だから、ほどほどの医者でいいと思わないでくれよ。
うちの病院に来たからには「誰にも負けない医者になりたい」という気持ちを持って研修してくれよ。
あとで手を抜くのはいくらでも出来る。40歳、50歳になってからでも。でも30越えてから頑張ろうと思っても無理なんだよ。
僕らの頃は研修医/指導医という制度はなかった。
だから、先輩の先生に五月蝿がられながらも、「教えて下さい」ってついて歩いた。教えて頂く代わりに、雑用は一手に引き受けた。
中には「教えて下さい」っていっても、「ダメ」「教えてほしければ盗め」ってあからさまにいう先生もいた。
今の研修医制度になって、俄か指導医も増えて、teachingする指導医と、teachingに慣れて満足している研修医が多いように思う。説明すると「はい」というけど、説明してごらんというと「うーん、難しい」というのが多い。要は理解していないんだよな。帰宅後に教科書を開くこともない。帰って、缶ビールを開けて、風呂に入って寝る。
朝は早起きするが、カンファレンスでは居眠り。研修は・・・うしろについて歩く「金魚のフン」。帰る時間が遅くて、疲れたといっても、自分の本当の勉強の時間って一日のうち一体どのくらいあるのだろう。
大切なことは刹那的な理解ではなく、自分の知識として吸収することなのさ。知識や経験を自分の血となり肉とするためには、もっと努力が必要さ。一回で知識を吸収したり、理解したり、技術を習得することはできない。繰り返し勉強することが大切なんだ。
研修医諸君、もっとHungryに研修せよ!

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