【恩義は倍返し】

この店うまかっただろう。だいぶ酔ったな。

「ご馳走になりました」
先輩が後輩におごるのは当たり前。
僕も昔先輩にのみに連れて行ってもらって、「いつか先生に恩返しします」と賜ったことがあった。
するとこう窘められたよ。
「感謝の気持ちがあるのなら、それは俺じゃなくて、同じことを後輩にしてやりなさい。俺もそうされてきた。先輩と後輩とは恩義を継承することなのだ。」
だから、僕は先輩の恩を君らに返しているだけなのさ。
ある意味僕は君に先行投資をしていると言ってもいいかもしれない。見返りを期待してはいないけどね。でも、それは単に君に対してだけではないんだ。君が後輩にもそうしてくれるなら、僕は会うこともない君の後輩に対してもおごることができるというわけさ。だから、これはある意味「善意」というか「恩」が倍々に増えていくことになる。僕の先輩の気持ちが今何百人もの気持ちを動かしていると考えてごらん。とても心が温かく感じないかい?
だからある意味教育もおごりかもしれないよ。君に指導・教育という無償の奉仕をする。いつか今度は君が後輩を教育・指導する。それが倍々で伝承され、多くの人に知識や技術をすることができる。もしかしたら僕のこの指導がいつの日か何十人・何百人のこころに伝わるかもしれない。そう考えると、君に対する教育は決して時間の浪費ではないわけさ。

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