Home人生の指南役 指導医の役割 ―研修医の教育を通して―『患者からすれば医者はone and only』

【患者からすれば医者はone and only】

朝食はとって来たかい?

「いいえ」
医者は救急患者の対応などで、いつ食べられるかわからないから、必ず朝食は摂ること。
お腹がすいちゃあ仕事ができないだろう?
人に言っていながら、僕は昼食も昼休みもなく働き続けているけどね。
僕は昼食を摂らなくても昼休みがなくても、tensionを保ち続けられるから大丈夫。
でも、一日はメリハリをつけながら過ごさなければだめだよ。
だから、君はちょっとは休んだ方がいい。
大切なことは自分の健康管理を保持し、体調や気持ちの変化を患者さんの前で曝け出さないこと。
それが医師としてのプロ意識。
「はぁ」
難しいかい?具体的に話そう。
例えば外来で、朝一番に患者さんを診るのと、お腹がすいた午後のいちばん最後の患者を同じように診療できるか?ということを考えてみてごらん。
「医者からすれば患者さんは1/100かもしれないが、患者からすれば、1 対 1。だから、すべての患者さんに常に真剣勝負で診療に臨んでほしい。」
考えてみたらそうだよね。僕らは100人の患者さんを診る。でも患者さんは一人の医師にしか診察を受けない。
もし君が朝一番の診察と午後になっての最後の診察、どちらを選ぶ?
これは医者になってすぐの頃に北海道の職員の方に言われたことばなんだ。
僕は自治医大を卒業後に地元に帰って、道職員として採用されるので、職員の方の訓示の中での表現だった。係長ぐらいの方で、ちょっとトゲのあるような言い方だったけど、医者になりたての初心な若者の心にはグサッときたね。でも、同時にそれが大切なことであることも、初心な医師のこころなりに理解したつもりさ。
だって、それは今でも実践しているから。
初心忘るるべからず。
自分が何をすべきか?患者さんに何をすべきかを考えるとき、常に相手の身になって考えてみるといい。
答は必ずそこにある。

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