【指導医の役割】

前にも言ったけど、指導医は教えるんじゃない。

君から君自身の口から答えを引き出すことが僕らの仕事なんだ。
でもそれをするには時間がかかる。
すぐに出てこない答えを待つ時間。
質問を換えてまた答えを待つ。
こういう質疑応答により、「医者頭」が出来上がっていくんだ。

それとやっぱり背中かな。
僕の患者さんに対する接し方。これをみせる事により、患者さんとのcommunicationの取り方を教えているつもりなのさ。
でも勘違いしないでくれよ。勉強をするのは君自身なんだ。
しっかり、まず自分で勉強する。その足りないところを補うのが僕の役目さ。
君の3年後、5年後を考えてごらん。
いつか君自身が指導医になって、若くて頼りない研修医を教えなければいけなくなるんだよ。
医者はいい仕事だよ。一杯勉強して、腕を磨いて、患者さんをよくしてあげれば喜んでもらえる。その喜びが、もっといい医者になろうというmotivationになるんだ。一生懸命努力してそれが報われる仕事ってやりがいをもてる仕事だよ。でも社会的な責任も重い仕事でもある。
今の臨床研修のカリキュラムには経験重視の風潮があるけど、経験は3-5年目でも一杯できると思うんだ。でも僕は1-2年目の今の君たち研修医に本当に必要なことは医師としての心構え、倫理観、医師としての目標をもつこと、患者さんとの接し方などではないかと思う。
君らと出会えたのも一期一会だと思って、僕も精一杯指導しようと思う。時に君らに偉そうに薫陶を垂れたいとも思う。僕を見習うも、背中を見るのもよし、反面教師となるのもよし。自分の理想の医師像をしっかり思い描いて研鑚されたし!以上!!

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