後期研修医募集について
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研修ノート/研修医1年間を振り返っての感想

初期研修医2年 T先生

当院での研修は非常に充実したものでした。救急症例数が多いため、内科系、外科系含めて救急患者への対応力が伸びたと感じています。
 また、今回の東日本大震災という類まれな災害に遭遇し、その中での医療の役割を経験することができたのは、医師としての大きな糧となりました。この郡山も大病院が機能低下するなど、大変ではありましたが、3/21から私は宮城県の志津川へ、南東北病院の医療チームの一員として医療ボランティアへ行くことができました。
 私たちは避難所のひとつに出向きました。そこは250人程の方が避難しており、救護活動を行いましたが、すでに急性期は過ぎ、外科的処置よりはむしろ内科的管理、薬の処方が中心でした。今回の災害は特別で、新潟中越地震や阪神大震災に比べ外科的な処置が必要な患者は少ないとされます。その原因は津波です。津波で海に流されてしまい処置が必要な外傷は少なかった様です。また、現地の方から聞いた、災害時の様子はテレビなどから得る情報とはまた違い、想像を超える恐怖に満ちたものでした。しかし、現地の方は翌日より道路の復旧作業にあたり始めたそうです。我々が支援物資を運ぶためには道が必要です。自衛隊がその作業をすべてしていると思っていたのですが、それは地震より1週間程経過してからのことで、それまでは現地の方が復興のために協力して行っていたそうです。どんなに悲惨な状況であろうとも、前に向かっていく多くの人がいる事実、深く私の胸を打ちました。
 津波による被害を受けた地域に行き、医療活動を行うことができたのは、将来に対して掛け替えのない経験となるでしょう。総合南東北病院で研修をしていなければこのような経験はできなかったと、感謝の気持ちでいっぱいです。


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